患者会…心のセルフケアの取組み(2)
「私のばあい」
痛くも苦しくもない。昨日と今日の違いは ただ、
「あなたは、間違いなく“乳がん”です」と告知されただけ。
今まで私がイメージしていた 『がん患者』とは程遠い 『元気な がん患者…私』
でも、これから2週間後には 抗がん剤の治療がはじまります。
3週間で髪の毛は無くなるので、かつらの準備をするように言われました。
副作用は“つわり”のようなものだと…
(でも…私“つわり”の経験、無いんですけど…)
主治医の宮良先生は
「抗がん剤をうちながら仕事をしてる人はいる。仕事は辞めなくていいよ」って。
でも、ちょっとのぞいた治療室には 髪の毛の抜けた女性が
とても 苦しそうに横たわっていた…
あれで仕事なんて 無理じゃないの…
「抗がん剤は かえって弱ってしまうから、お願い、止めて!」と友人に言われ、
逆に私が、大丈夫と励ました…?こともありました。
不安…というより
これから抗がん剤の治療によって 身体はきつくなっていくでしょう
体力が無くなっていく前に
優先して やっておかなければ いけないことって 何
乳がんになって治療が始まることを 誰に伝えておかなければいけないかしら
私も 家族も 私のまわりの人も、乳がんに関して分からない事だらけで
『がん患者』と『がん患者をかかえる家族』の生活がはじまりました。
そのとき、とても頼りになったのは、
治療室で知り合った 先輩患者のみなさんの
自分の経験にもとづいた、いろいろなアドバイスでした。
副作用は吐き気だけではなく
頭痛・不眠・めまい・口内炎・味覚障害・胃痛・腹痛・便秘…
いつも、何かで苦しんでました。
そうすると「
心」も不安定になり、自分で「
気持ち」のコントロールができません。
イライラして家族に当たってしまったり、反対にハイになったり落ち込んだり
私 どうしちゃったんだろう…と、そんな自分が嫌になりました
でも、一緒に抗がん剤治療をしている仲間は
“誰に言っても始まらない”そんな 身体と心の辛さがよ~~く理解できます。
苦しいのは自分ひとりじゃない、みんなも頑張ってるんだ、と思うと
「私だって頑張れる!」と勇気がわいてきました。
また、自分と同じような治療をのり越え、元気になった人の話を聞くと
「私もぜったい元気になれる!」と希望が湧いてきました。
「患者どおしの励ましあいって ぜったい必要だよね」
入院中に知り合った仲間13名で
自然な形で サークルのような患者会ピーチパイが誕生しました。(つづく)
ヨヨピ